2025年8月7日未明、鹿児島県霧島市では、気象庁が「これまでに経験したことのないような大雨」と表現するほどの豪雨が発生し、大雨特別警報が発表されました。 午前1時過ぎには線状降水帯が発生し、霧島市ではわずか半日で500mm近い雨量を記録。これは8月の月間降水量の約2倍に相当し、観測史上最大の雨量となりました。市内では床上・床下浸水の被害が相次ぎ、道路は川のように水が流れ、車両や自動販売機が流されるなどの被害が報告されています。 気象庁は「命の危険が迫っている」として、最大級の警戒を呼びかけており、霧島市には災害救助法の適用も決定されました。
この記事では、そんな豪雨、暴風(台風、線状降水帯)による主なリスクとその対策について解説します。
1.
土砂災害
大雨は、がけ崩れ土石流、地すべりなどの土砂災害を引き起こします。特に山間部や急傾斜地では危険度が高く、過去にも多くの人的・住宅被害が発生しています。
2.
河川の氾濫・洪水
短時間に大量の雨が降ることで、河川が急激に増水し、氾濫することがあります。都市部では排水が追い付かず、道路や住宅の浸水、地下街の水没なども起こりやすいです。特に都市部では、アンダーパスや地下鉄などが水没するケースもあります。
3.
浸水被害
河川の氾濫ではなく、排水設備の能力を超える雨量により、低地や地下施設が浸水します。住宅が浸水し家具、壁、床材の全損や、家電が水没し感電や火災などのリスクを被る可能性もあります
1.
住宅・建物への被害
強風により屋根瓦の飛散、窓ガラスの破損、外壁の剥離などが発生。古い建物や耐風設計が不十分な住宅では、倒壊の危険性もあります。ベランダや庭に置かれた物が飛ばされ、隣家や通行人に被害を与えることも
2.
人的被害リスク
飛来物(看板、木の枝、屋根材など)による負傷や死亡事故。外出中の転倒や、車両の横転なども報告されています。特に風速が秒速30mを超えると、人が立っていられないほど危険な状況になります。
1.
高潮
強風が海面を押し上げ、海岸沿いの地域で海水が陸地に押し寄せる現象。特に満潮時に重なると、堤防を越えて浸水する危険性が高まります。
2.
ライフライン障害
電柱や電線が倒れることで広域停電が発生。停電によってマンションのポンプが停止し、断水が起こるケースもあります。
3.
農業・漁業への被害
強風や塩害により、農作物が倒れたり枯れたりする被害。漁港や養殖施設が破損し、漁業にも深刻な打撃を与えることがあります。
1.
事前の情報収集
気象庁や自治体の防災情報をこまめにチェック。「
キキクル(危険度分布)(気象庁)」や「
ハザードマップ(国土交通省)」で自宅周辺のリスクを確認。台風の進路や線状降水帯の勢力を把握し早めの行動を心がける。避難場所と避難ルートの事前確認。
2.
住宅の安全対策
窓や雨戸の補強(飛散防止フィルムや養生テープの活用)、屋外の物(植木鉢、自転車、物干し竿など)を屋内に収納。
3.
停電・断水への備え
ポータブル電源や手回し充電器の準備。断水に備えて浴槽に水をためておく。
4.
保険
豪雨、暴風(台風、線状降水帯)による住宅や家財の損害は
火災保険で補償される場合があります。
風災補償:強風による屋根の破損、窓ガラスの割れ、飛来物による損害等
水災補償:豪雨による床上浸水、洪水、土砂崩れ、高潮など。
落雷補償:雷による家電の故障、アンテナの破損など。
保険は災害後の生活再建を支える大切な備え。契約内容を見直し、豪雨、暴風(台風、線状降水帯)に備えた安心を手に入れましょう。
保険料が
年々上がってきているのはご存じでしょうか?だからこそ、5年契約のような
長期プランが注目されてます。期間中は
保険料が固定されるので、将来の負担を減らせるかもしれません。